
FIFAワールドカップ決勝で、アルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデス(32)がスペイン選手への暴行でレッドカードを受けた一件を巡り、パレデスの母ミリアム・ベニテスさんがアルゼンチン紙の取材に応じ、批判に「勝手に言わせておけばいいわ」と反論した。
決勝終了直後の乱闘で退場となったパレデスに対し、国際的に批判が集まる中、母ミリアムさんは「批判を気にしないところが、私たちの良いところ。勝手に言わせておけばいいわ」と突き放した。
さらに、息子が肋骨にヒビが入った状態で準々決勝、準決勝、決勝の3試合に臨んでいたことを明かし、「軽傷だから、大丈夫よ。息子にとってアルゼンチン代表がどれほど大切か。それが分かっていたから、間に合うよう回復することを願っていたわ」と擁護した。
ミリアムさんは準決勝のイングランド戦勝利を「本当に大きなこと」と称賛し、「4つ目の星(優勝)は手に入らなかったけれど、マルビナス諸島(フォークランド諸島)は我々のものよ!」と英国との領土問題にまで触れた。アルゼンチン代表が試合後に「マルビナスはアルゼンチンのもの」という横断幕を掲げたことにも呼応する発言として注目されている。
パレデスは決勝終了直後、スペインのMFガビを押し倒すなどの暴行を働き、レッドカードを受けた。前回カタール大会のオランダ戦でも相手ベンチに向けた強烈シュートで警告を受けており、「問題児」のイメージが強まっている。
アルゼンチン紙『LA NACION』によると、ミリアムさんはブエノスアイレス・エセイサ空港で取材に応じた。母の強気な擁護に、アルゼンチン国内では支持の声が上がる一方、国際的には「擁護しすぎ」「この母にしてこの息子ありだな」「モラルの欠如は母親譲りか」との声が上がっている。
(文/樋口健太郎)