
6月7日に行われた第76回安田記念(GⅠ)で、武豊騎手(57)が8番人気のシックスペンスに騎乗し、見事1着でゴール。JRA史上最年長G1勝利記録を57歳2カ月24日で更新する快挙を達成した。
武豊騎手は1988年、19歳7カ月23日で、菊花賞をスーパークリークで制し、JRA・G1最年少勝利記録も保持している。史上唯一「最年少」と「最年長」の両記録を同時に持つレジェンドとして、競馬史にその名を刻んでいる。
しかし、この歴史的勝利の直後、X(旧Twitter)上で「最近競馬始めた身としては武豊はあんまり好きになれない。どことなくキングカズの香りがする。辞め時を見失ってるキングカズと同じ未来が待ってると思う。あと武豊ファンが盲目すぎて怖い」との投稿が拡散され、大きな波紋を呼んでいる。
投稿者は自身を「最近競馬始めた身」と明記した“にわかファン”だった。
この発言に対し、競馬ファンからは「失礼すぎる」「トップ騎手であり続ける武豊をたまに試合に出してもらうだけのキングカズと同列に扱うな」「最年少記録も最年長記録も持ってるレジェンドを何だと思ってるんだ」と猛烈な批判が殺到。投稿は瞬く間に拡散され、引用リポストが急増した。
長年武豊騎手を見てきたファンほど怒りを露わにし、「辞め時」などという言葉が似合わない現役の凄みを改めて強調している。
武豊騎手本人は勝利後、「いい仕事ができました」と爽やかなコメントを残した。シックスペンスは父キズナ、祖父ディープインパクトとの縁もあり、馬主・生産者・ファンから「やはりレジェンド」と称賛の嵐となった。
57歳という年齢でも第一線で活躍し続け、最年少記録から最年長記録までを更新し続ける武豊騎手。今回の安田記念勝利は、単なる記録更新にとどまらず、にわかファンの不用意な一言が逆に長年のファンの団結を強める結果となった。競馬界の“武豊愛”を再確認する出来事として、記憶に残りそうだ。
(文/豊田武志)