
2026年3月16日、北海道沙流郡日高町の有限会社浜本牧場に設置された「仔馬カメラ」限定配信の映像がX上で大量に拡散され、瞬く間に大炎上した。
生後間もない仔馬を地面に引きずり回し、押さえつけて殴る・蹴るような動作を繰り返し、怒鳴り声を上げ、顔を掴んで壁に押し付ける――約2分にわたる衝撃映像は、動物虐待そのものだとネットで非難の嵐となった。
浜本牧場は競走馬生産の牧場として一定の実績があり、繁殖牝馬約27頭を擁する家族経営の施設。外部会社「仔馬カメラ」のYouTube有料メンバーシップを通じて馬房内のライブ映像を配信していたが、それが切り抜かれ、外部に流出した形だ。
仔馬は抵抗し逃げようとするが、力ずくで抑え込まれ、母親馬が不安げに歩き回る様子も映っていた。
最初、牧場側はX公式アカウントでこう反論した。
「愛護団体じゃない」「理想論で馬は育たない」「ワガママは許さない」「人の安全第一」。
さらに「参りましたとなるまで許さない」と、仔馬が人間に危害を加えないよう徹底的に「躾する」必要性を強調。業界内でも「大型動物の制御は必要だが、これは明らかにやり過ぎ」「他の大牧場(ノーザンファームなど)では絶対にしない」との声が相次いだ。
そして同日夜、火に油を注ぐ決定的な投稿が上がった。それがまさにタイトルに掲げた一連の反応だ。
「楽しいなあ。
これだけ見てぐちゃぐちゃ言ってる人達
クラファンでも立ち上げて
浜本牧場を買おう!ってやれば?
2〜30億集めて来たら?
多少安くても売るよ。
出来ないならバカは黙れとしか言いようがないかな。」
公式アカウントが堂々と投下したこの投稿は、閲覧数53万超、引用281件、返信330件を超える大反響を呼んでいる。
返信欄は批判一色で
「楽しいなあって…窮地に立たされた中坊の苦し紛れ」
「お前が潰してるのに楽しんでるって頭おかしいんか?」
「バカは黙れって分かってるのになぜポストし続けてるんですかね?」
「証拠の魚拓確保しました」
と、さらなる怒りと呆れが爆発。
「競馬界全体に迷惑」「他の生産者にも迷惑かけてることに気づけ」「これじゃ仔馬が人嫌いになるだけだろ」と、競馬ファン・一口馬主・他牧場関係者からも痛烈な批判が殺到した。
一方で少数派の擁護意見も見られる。「馬は大型動物だから無暴力では無理」「安全のための躾だ」とする声もあるが、圧倒的に「生後19日の赤ちゃんにこれが躾?ただの暴力」「母親馬の叫び声が聞こえる」「JRAは指導しろ」「どうぶつ弁護団に通報」との声が主流だ。
「楽しいなあ」「バカは黙れ」――この言葉で、牧場側は自ら墓穴を深く掘った。仔馬の命と、競馬という産業の信頼が、果たしてどこまで守られるのか注目が集まっている。
(文/豊田武志)