モデルのマリエさんが、15年ほど前に島田紳助さんから肉体関係を持つように迫られたと暴露した問題。
暴露内容がもしも細部まで本当なのであれば、一定の追及を受けるのは仕方ない立場となる出川哲朗さんだが。
ただ、仮に本当であったとしても、本来最も矢面に立たされるべきは島田紳助さんだろう。
にもかかわらず、かつては嫌われタレントの代名詞だった出川さんが、ここ数年で好感度タレントとしての地位を確立していたばかりに、まるで出川さんが最も責任があるかのごとく連日WEB媒体を中心に叩かれている現状がある。
自伝本の宣伝のための売名行為なのか?
「この状況に対して、最も異を唱えないとおかしいのは、他ならぬマリエさんですよね。
セクハラ、パワハラを告発し、その首謀者、そして見て見ぬふりをしている人たちをも徹底的に追及するということであれば、一本筋が通っていると思うんです。
ですが、明らかに島田さんへの風当たりはさほどでもなく、出川さんへの強風ばかりが取り沙汰されている状況ですよね。
最も責任を問われるべき人が、すでに引退しているから追及しないなんて理屈はおかしいと思いますし、個別の問題というよりもセクハラやパワハラそのものと戦っていく姿勢を打ち出している人が、こんな中途半端な態度でいることもますます違和感しかないです。
このままでは『やっぱり自伝本の宣伝のための売名行為だ、そら見たことか』と指摘する人たちがどんどん増える状況になってしまうと思いますよ。
『出川さんにも許せない思いはあるけど、島田さんが一番許せない。島田さんのことを深く追及してほしい』といった主張をして初めて、セクハラやパワハラの根源と戦う人として認知されるのではないでしょうか」(メディア記者)
結局のところ、マリエさんが語ったことが本当かどうかすら分からない状況にあることも事実だが、仮に本当だったとするならば、マリエさんの騒動に対する態度に不自然さがあることもまた事実だろう。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中