
2月12日(現地時間2月11日)、ミラノ・コルティナ冬季五輪のスピードスケート男子1000mで、中国の廉子文がオランダの優勝候補ユップ・ベンネマルスを妨害行為で失速させ、同国の寧忠岩が銅メダルを獲得した一件が、大きな物議を呼んでいる。
決勝レースで、ベンネマルスは好ラップを刻み、五輪レコード更新での金メダル獲得へ視界良好となっていた。
しかし、ラスト1周のバックストレートでアウトインが入れ替わる際に交錯が発生。優先権のあるアウト→インコースを走っていたベンネマルスに対し、廉子文がルールどおりに走路を譲らず、ベンネマルスは失速せざるを得なくなった。
結果、ベンネマルスは5位に沈み、廉子文は失格となったが、同じ中国の寧忠岩が3位でフィニッシュ。中国勢の銅メダル獲得をアシストした形となった。
レース後、ベンネマルスは「優先権のあるコースを譲らなかったのは明らかな妨害。ルール違反だ」と激怒。オランダチームは即座に抗議を提出し、ISU審判団は廉子文を失格処分に。ベンネマルスは再レースが決まったものの、同走者からの推進力を得られない単独走では記録が伸びず、5位でフィニッシュしたタイムがそのまま採用となった。
国際メディアは「中国のチーム戦術か」「譲らない走りがなければベンネマルスが金メダルだった可能性が高い」と報じ、SNSでは「#廉子文妨害」「#中国スケート汚い」が世界トレンド入りした。
中国側は「レース中の交錯で故意ではない」「接触は避けられなかった」と主張。寧忠岩は「チームのサポートに感謝します」とコメントしたが、海外ファンからは「悪質アシストで手に入れた銅メダル」「恥ずかしくないのか」と非難が殺到する事態となっている。
(文/樋口健太郎)