西武・滝澤夏央が「ゴールデングラブ賞」の制度改革に一石投じる | The Audience
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西武・滝澤夏央が「ゴールデングラブ賞」の制度改革に一石投じる

西武・滝澤夏央が「ゴールデングラブ賞」の制度改革に一石投じる
滝澤夏央

 1月11日放送のフジテレビ系スポーツ番組『すぽると!』で発表された「プロ野球100人分の1位」(現役選手100人による投票)守備部門で、埼玉西武ライオンズの滝澤夏央内野手(22)が圧倒的1位に輝いた。

 24票を獲得し、2位の中野拓夢(阪神、10票)に14票差をつける大差でのトップ。選手からの生の評価だけに「本物の守備力」「価値ある受賞」と話題沸騰中だ。
 
 滝澤は身長164cmと現役はもちろん、歴代でもNPB最小クラスながら、抜群の守備範囲と軽やかなフットワークで二塁・遊撃を縦横無尽にカバー。2025年シーズンではUZR(二塁15.0、遊撃21.7)とDRSで12球団トップクラスを記録し、DELTAの守備アワードでも高評価を受けていた。
 
 選手投票では他球団からも「飛んだらヒットにならない」「群を抜いている」と絶賛の声が相次いだ。

 しかし、この結果が、2025年11月に発表された三井ゴールデン・グラブ賞(GG賞)との明らかなギャップに大きな注目を集めることにもなった。
 
 GG賞パ・リーグ二塁手部門では、滝澤が57票で2位(1位はソフトバンク・牧原大成103票)。二塁83試合出場ながら遊撃も兼任したため「1ポジションのイニング数が不足し、票が分散した」との指摘が多かったが、ネット上では「選手は認めてるのに記者投票は違う」「絶対取ると思ってた」と落胆の声が広がっていた。
 
 このギャップをきっかけに、GG賞の記者投票制度の問題点が再びクローズアップされている。主な批判は以下の通り
 
 ・各球団担当記者の「印象投票」が強く、他チームの選手を十分に見ていないケースが多い(辻発彦氏も「他チーム見てない」と苦言)。
 ・複数ポジションを守るユーティリティ選手が不利になりやすい構造的欠陥。
 ・匿名投票のため、責任の所在が曖昧で偏った評価が生じやすい。

 一方、選手間投票の「100人分の1位」は「現場のリアルな目線」「守備の本質を捉えている」と高く評価されており、「GG賞も選手投票やデータ(UZRなど)を併用すべき」「ユーティリティ部門の新設を」との改革論が強まっている。
 
 滝澤夏央の活躍は、守備評価の基準そのものを問い直す象徴的事件となった。来季こそ本物のGG賞戴冠を――西武ファンだけでなく、多くの野球ファンが期待を寄せている。
 
(文/千川ちひろ)