【赤坂サウナ死亡事故】杜撰管理のオーナー・栗原修氏に別事業で“業務停止命令”発覚 | The Audience
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【赤坂サウナ死亡事故】杜撰管理のオーナー・栗原修氏に別事業で“業務停止命令”発覚

【赤坂サウナ死亡事故】杜撰管理のオーナー・栗原修氏に別事業で“業務停止命令”発覚
サウナタイガー

 12月15日、東京・港区赤坂の高級会員制個室サウナ「SAUNATIGER(サウナタイガー)」で発生した火災事故で、利用客の30代夫婦が死亡した事件で、施設の安全管理に深刻な問題が浮上している。

 サウナ室のドアノブが内外両側とも外れ、非常ボタンの電源が入っていない状態だったことが判明する中、運営会社の創業オーナーである栗原修氏が関与する別事業で、今年11月に消費者庁から9カ月間の業務停止命令を受けていたことが新たに発覚した。
 
 事故は15日正午頃、施設3階の個室サウナで発生。川崎市在住の美容会社経営・松田政也さん(36)と妻の陽子さん(37)が、サウナ室内の入り口付近で折り重なるように倒れているのが発見され、病院で死亡が確認された。
 
 司法解剖の結果、死因は一酸化炭素中毒や熱中症の可能性が高いとみられているが、軽いやけど以外に外傷はなく、火災の規模も座席や壁の一部が焦げた程度だった。

 捜査関係者によると、発見時、サウナ室の木製ドアノブが完全に外れて床に落ちており、内側からも外側からも扉を開けられない状態だった。また、室内の非常ボタンが押された形跡があったものの、事務室側の受信盤の電源が切られており、作動していなかった。オーナー側は「電源を入れたことがない」と説明しているという。
 
 警視庁は、夫婦が閉じ込められた状況で助けを求められなかった可能性が高いとみて、業務上過失致死の疑いも視野に安全管理の杜撰さを詳しく調べている。
 
 「SAUNATIGER」は、2022年にオープンした月額最高39万円の超高級プライベートサウナで、タレントのパンツェッタ・ジローラモ氏が監修を務めていたことで知られる。全室完全個室で、食べ飲み放題のオールインクルーシブサービスが売りだったが、事故後、監修者の情報が公式サイトから削除されるなど、対応の速さも注目を集めている。運営会社のSAUNA&Co株式会社は当面の営業停止を発表し、謝罪文を掲載している。

 こうした中、オーナーの栗原修氏が関与する別会社で、深刻な行政処分を受けていたことが明らかになった。
 
 栗原氏が代表を務める訪問買取業者(宝石など)が、特定商取引法違反(強引な訪問購入)で、11月27日に消費者庁から9カ月の業務停止命令処分を受けていたのだ。
 
 サウナ業界関係者は「高級施設を謳うなら、安全管理は最優先のはず。ドアノブの設計ミスや非常設備の不備は、基本的な点検不足を疑わざるを得ない。別事業での行政処分も、経営者のコンプライアンス意識を問う材料になる」と指摘。個室サウナブームの中で急増する類似施設の安全基準見直しを求める声が高まっている。

 遺族には小さな子どもがいるとされ、夫婦の無念は計り知れない。警察は出火原因(タオルがストーブに触れた可能性など)とともに、施設全体の管理体制を徹底的に解明する方針だ。
 
(文/二宮誠司)