
横浜DeNAベイスターズの救援投手、ローワン・ウィック(32)が、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの真っ最中に帰国したとの発表を受け、ファンの間で怒りと疑問の声が殺到している。
さらに、ウィックが来季、読売ジャイアンツと契約するのではないかとの見方も広まり、DeNAサポーターの間に動揺が走っている。
ウィックは今シーズン、40試合に登板し4勝1敗5セーブ21ホールド、防御率0.84の成績を残し、チームの勝ちパターンの一角を担っていたが、9月下旬に上半身のコンディション不良で離脱。CS期間中の帰国報告は、チームの戦力ダウンだけでなく、ファンの信頼を損なう結果となった。
DeNAは15日、公式サイトを通じて「ローワン・ウィック投手が母国のカナダに帰国した」と発表した。
ウィックは9月26日に上半身のコンディション不良を理由に出場選手登録を抹消され、その後はリハビリや調整を続けていたが、CS中の帰国となった。
球団発表によると、ウィックは「この2年間、ベイスターズのユニホームを着る機会をいただけたことに心から感謝している」とのコメントを残しているが、具体的な復帰時期や今後の去就については触れられていない。
(文/樋口健太郎)