山形県山形市の「くら寿司」店舗内で、女子高生とみられる人物が回転レーン上の寿司ケースを開け、寿司に直接手で触れるという衛生面を無視した迷惑行為を働いた様子を捉えた動画が、SNS上で急速に拡散されている。
動画には、醤油ボトルを舐めるような仕草も映っており、過去の回転寿司チェーンでの類似事件を想起させる内容に、ネットユーザーから怒りの声が殺到。
撮影者や行為者の個人情報が特定されつつある中、学校や店舗への風評被害、さらには誤情報の二次被害が懸念される事態となっている。
問題の動画は、10月11日頃にSNSアプリ「BeReal」に投稿されたものとみられ、位置情報「山形市、高堂」が付与されていた。これが決め手となり、投稿場所は山形市内の「くら寿司 山形南館店」（高堂地区）とほぼ特定された。
動画では、制服姿の若い女性が回転レーンを流れる寿司のケースに手を伸ばし、蓋を開けて中身に直接触れる様子が克明に映し出されている。さらに、卓上の醤油ボトルを口に近づけ、舐めるような動作も確認でき、視聴者からは「不衛生極まりない」「他のお客さんの健康を脅かす行為」との非難が相次いだ。
投稿は瞬く間にX（旧Twitter）やTikTok、YouTubeへ転載され、暴露系配信者・コレコレ氏の配信でも取り上げられたことで拡散が加速。再生回数はすでに数万回を超え、コメント欄は「また回転寿司か」「スシロー事件の再来」「親の教育はどうなってる？」といった厳しい意見で埋め尽くされている。過去にスシローで発生した「ペロペロ少年」事件では、加害者側に6700万円の損害賠償が請求された前例があり、今回も「賠償問題に発展するのでは」との憶測が飛び交っている。
炎上の火に油を注いだのが、SNS上の「特定班」の動きだ。動画の制服デザインや位置情報から、行為者は「山形城北高校（山形市）の女子生徒」との情報が流布。さらには氏名、住所、インスタグラムアカウント情報までもが拡散されている。
これらの情報は、Yahoo!リアルタイム検索やまとめサイトで繰り返し言及され、一部では顔写真付きの投稿も確認された。
しかし、これらの特定情報は未確認のものが多く、誤情報のリスクが高い。過去の類似事件では、無関係の人物が巻き込まれ、自宅への嫌がらせや学校への抗議電話が相次いだ事例がある。
（文／石田良治）