
首位のソフトバンクが22試合、2位の日本ハムが21試合を残す中、両チームのゲーム差はわずかに2。熾烈な優勝争いが続いているパシフィックリーグのペナントレース。
残る直接対決は9日、18日、30日と離れた日程で計3試合。当然この3試合がパ・リーグ制覇の行方を決定づける可能性は高い。
だが、この3試合と同様に大きな鍵を握ることになりそうなのが、5位・西武の今井達也投手のローテーションだ。
今井は6月27日の日本ハム戦を4回途中で緊急降板。翌日に熱中症と診断されると、以降は調子を崩し7月は0勝2敗で月間防御率5.40と低迷した。
しかし、8月からは復調を見せ、8~9月は登板した4試合のうち3試合で完投、うち2試合では完封勝利を収め、この間の防御率は0.27と春先以上の絶好調ぶりを発揮している。
そんな今井は9月2日が現状の最終登板となっており、次戦は9月9日の楽天戦となることが濃厚。問題はその次の登板だ。
1週間後の9月16日は試合予定がなく、この前後の西武の試合日程を見てみると、15日にエスコンフィールドHOKKAIDOで日本ハムと、17日にみずほPayPayドームでソフトバンクと対戦予定となっている。
今井が立ちはだかるのは、中5日で日本ハムの前か、それとも中7日でソフトバンクの前か。今井の動向がパ・リーグ優勝の行方を大きく左右することになりそうだ。
(文/千川ちひろ)