
広島県の名門・広陵高校野球部で発覚した集団暴行事件を巡り、8月10日に開催された野球部員の保護者説明会が物議を醸している。
会の後、堀正和校長が「誰一人、質問の手が上がらず、我々の意に同意してくれている様子がうかがえました」とメディアを通じ報告。
これに対し、SNSなどでは「怖すぎる」「子どもが人質状態なのに質問できるわけない」「校長の認識がズレてる」と批判が殺到している。
8月10日午後6時50分頃、広陵高校は野球部員の保護者を対象に緊急説明会を開催。
堀正和校長は事件の概要と対応を説明し、「部員たちは姿勢正しく何も乱すことなく…その姿勢に感謝」と述べた。保護者たちの反応については「誰一人、質問の手が上がらず、我々の意に同意してくれている様子がうかがえました」と発言した。
ネットでは、この「質問ゼロ」が学校側の圧力や保護者の遠慮を反映していると受け止められ、波紋を呼んだ。
「説明会、ちょっと読んでて怖さを感じた…宗教の集会みたい」「子どもが在籍してて人質然となってるんだから質問なんかできないでしょ」と、保護者が声を上げにくい空気を批判。
「校長先生、まずは『ご迷惑をおかけして申し訳ございません』が先でしょ」「質問ゼロを同意と受け取るのはズレすぎ」と、校長の認識への失望が広がった。「被害者を守らなかった時点でアウト。野球部解散しかない」と、抜本的な改革を求める声も上がっている。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している