
19日11時頃、埼玉西武ライオンズの公式X(旧Twitter)アカウントから、球団の「お立ち台車」に言及した不適切な内容の投稿が行われた。
投稿内容は、「我ながら、シュールすぎて泣けてくるwwwもう乗らない」と記載されており、球場内で使用されるお立ち台車に関連する写真が添付されていた。
この投稿は、公式アカウントとしてはふさわしくない軽率な表現やブラックユーモアが含まれ、ファンや閲覧者に誤解や不快感を与える可能性があるとして問題視された。
投稿はすぐに削除されたが、すでにスクリーンショットが拡散され、X上で話題となった。
球団は同日12時21分に公式Xアカウントを通じて謝罪文を発表。
「本日11時頃、本アカウントにおきまして不適切な投稿がございました。該当ポストはすでに削除いたしましたが、皆さまにご迷惑をおかけしましたことをお詫び申しあげます」と述べ、再発防止に向けて取り組む姿勢を示した。
西武ライオンズは、公式SNSの運用において、ファンとのコミュニケーションを強化し、球団の魅力を発信する重要なツールとしてXを活用してきた。しかし、過去にもSNS上での不適切な投稿や発信が問題となった事例がある。
例えば、2024年11月22日には、公式LINEアカウントで配信されたファン感謝イベントの案内メッセージに不適切な絵文字(誤って中指を立てる絵文字が使用された)が含まれ、公式Xを通じて謝罪が行われた。
この際も、ファンからは「気づかなかった」「気にしない」といった声が多かったものの、球団は迅速に対応し、再発防止を約束していた。
また、2021年には選手の個人Xアカウントでの不適切な表現が問題となり、2020年には球団職員の個人アカウントでの発言がファンの不快感を招いたとして、公式に謝罪が行われている。
これらの事例から、球団はSNS運用に関するガイドラインを設け、選手や職員への教育を徹底する方針を打ち出していたが、今回の事件でその効果が十分に発揮されていない可能性が指摘されている。
(文/千川ちひろ)