17日、ヤクルトスワローズの主砲・村上宗隆内野手（25）が、約1カ月遅れでの開幕を迎えた。
プロ初の右翼手として「4番・右翼」でスタメン出場した村上だったが、今季初戦となった阪神戦（神宮球場）で再び負傷し、試合後に1軍登録抹消となることが濃厚となっている。
開幕直前に上半身のコンディション不良で離脱していた村上の再離脱は、チームにとって大きな痛手となりそうだ。
村上は3月15日、開幕を目前に控えた練習中に上半身のコンディション不良を訴え、2軍でのリハビリを余儀なくされていた。4月8日に2軍戦で実戦復帰し、4試合で8打数5安打、1本塁打と好調をアピール。17日の1軍復帰が決定し、プロ837試合目で初の外野守備に挑戦するなど、ファンからも大きな期待が寄せられていた。
村上の再離脱は、ヤクルトの打線に大きな影響を与える。2022年に日本生まれ選手最多の56本塁打を記録し、セ・リーグ三冠王とMVPに輝いた村上は、チームの中心選手。2024年は打率.244、33本塁打、86打点、OPS.851とやや数字を落としたものの、依然としてリーグ屈指のスラッガーだ。2023年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、準決勝のメキシコ戦でサヨナラ打、決勝の米国戦で同点本塁打を放つなど、国際舞台でもその実力を証明している。
X（旧Twitter）上では、村上の復帰を喜ぶ声が多かっただけに、再負傷のニュースに落胆する声も。「村上さん大丈夫かな…せっかく復帰したのに」、「外野挑戦も見たかったけど、まずは体を治してほしい」と、早期回復を願うコメントが寄せられている。
村上のメジャー挑戦を控えたラストイヤーでの度重なる負傷に、ファンの間では「このままではMLBへの影響が心配」との声も上がっている。
（文／潮崎達至）