
東京都新宿区の高田馬場駅から南に200メートルほどの住宅街で11日、動画配信アプリ「ふわっち」で生配信をしていた“最上あい”名義で活動する20代女性が刺され、午前11時過ぎに搬送先の病院で死亡が確認された。
女性は搬送された時点で心肺停止状態だった。
女性を刺したとみられるのは40代男性で、警察官が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。
捜査関係者によると、2人の間には面識があったとみられ、警視庁は男が女性を刺したいきさつを調べている。
一部情報によると、犯人はもともと最上さんのファンで、最上さんに40万円ほどの投げ銭をしていた。しかし、支払に窮すると返金を求めるコメントを配信時に繰り返し、最上さんからブロックされ、これを逆恨み。凶行に及んだものとみられるという。
一方で、91万人以上のX(旧Twitter)フォロワーを抱えるインフルエンサーの「Z李」さんは、この情報がガセだと発信。
「投げ銭したのにブロックされたのが動機ってのはガセで、長期に渡って被害者女性に金引っ張られて貸金等返還請求事件にまで発展していたみたい」とし、251万円あまりを返還請求する書面も提示。
「ふわっち配信者殺人犯、ヘルプマーク持ちの統合失調症だったみたいよ」とも伝えており、「優しいから金振り込ませやすかったのかもしれないけど、こういう人から限界まで金引いたら駄目」と注意喚起している。
Z李さんが提示したメッセージのやり取り画面のスクリーンショットによると、最上さんは犯人に対し「財布を忘れた」「キャバクラの一番偉い人の誕生日に、半強制的に10万円のシャンパンを入れさせられ金欠」「姉が彼氏と一緒に給料前借り状態でいなくなった」「元彼に借金返済で脅されている」「姉がホストにした売掛けを払えなくてデリヘルで働かされそう」「吐血して癌かもしれない」「家出して家を借りるお金が必要」など、様々な理由で借金を重ねていた可能性が考えられるようで、Z李さんは「いただき行為」や「嘘借り」が事件の発端となった可能性を指摘している。
(文/二宮誠司)