元フジ・渡邊渚「私をPTSDにした人たちに『私の言論は止められない』と訴えたかった」エッセイに綴った強い決意 | The Audience
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元フジ・渡邊渚「私をPTSDにした人たちに『私の言論は止められない』と訴えたかった」エッセイに綴った強い決意

元フジ・渡邊渚「私をPTSDにした人たちに『私の言論は止められない』と訴えたかった」エッセイに綴った強い決意
渡邊渚

 12月19日発売の「女性セブン」(小学館)報道から始まった、中居正広さんによる性加害疑惑をめぐるフジテレビ問題。

 X子さんこと被害者は、昨夏にフジテレビを退社した元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんでほぼ特定されている。
 
 2023年6月に生命の危機を感じるほどの強い衝撃を受けPTSDを患っていたことを公表している渡邊さんが、1月29日に発売したフォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)。
 
 同エッセイは2月5日時点で、Amazonのタレント本ベストセラー1位。各書店でも売り切れが続出するなど大ヒットしている。
 
 5万字以上に及ぶエッセイパートでは、渡邊さんの生い立ちからフジテレビに入社するまで、入社後の過酷な労働環境、そしてPTSDのきっかけとなったエピソード、PTSDとどう向き合い一定の回復を得られたかなどが綴られている。
 
 PTSD発症後は、ほんの少しの食事を摂るのにも苦労し、入院中に5キロ、退院後にもさらに9キロ痩せてしまった凄絶なエピソードも記されている。

 自身を「PTSDにした人」に対しては、ほんの数回だけ触れている。人物像など、個人が特定できるような記述はないものの
 
 《PTSDにした人たちのせいで退職にまで追い込まれたら、暴力に屈して負けるような気がした。》
 
 《私をPTSDにした人たちに「私の言論は止められない」と訴えたかった》
 
 静かに、だが、確固たる決意をもって闘うことを表明する、印刷物でありながら渡邊さんの筆圧が感じられるものとなっている。

(文/野村翔太)