21日放送の最終話で20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という抜群の視聴率を記録した、綾瀬はるかさん主演のドラマ『天国と地獄 ~サイコな2人~』。
綾瀬さん演じる刑事・望月彩子と、高橋一生さん演じる連続殺人の容疑者・日高陽人の魂の入れ替わりによる演技が大いに話題となったが、このドラマでひときわ注目を集めたのが、柄本佑さん演じる渡辺陸の「師匠」であり、日高の実兄でもある東朔也を演じた迫田孝也さんだろう。
※以下は一部ネタバレを含みます。
日高とは二卵性双生児の兄弟でありながら、日高がベンチャー企業の社長となるなど多くの成功を手にした一方で、東は不幸にも社会的弱者となり、そのせいで幾度となく様々な大切なものを奪われ続ける人生を歩んだ。
そして半年という自分の余命を知り、「社会のゴミを掃除する=法では裁けない悪人を殺害する」という歪んだ正義に走った男を、迫田さんは熱演している。
そんな迫田さんは、21日に鹿児島県のいちき串木野市市民文化センターにて行われた、三浦春馬さん最後の主演映画『天外者』の上映会&トークショーに登場した。
「迫田さんは、『天外者』に薩摩藩出身の偉人・大久保利通役で出演しています。
トークショーでは『思い出深いシーンは、五代友厚(三浦春馬さん)が大久保利通に訴えかけるシーン』だとし『大久保利通としてのセリフはなかったが、五代の熱量に負けないよう威厳を放つように演じた』と振り返っていました。
また、三浦さんについて『指先使い、歩き方、眼球の動きまでとにかく素晴らしい。五代友厚を介して三浦春馬という役者を感じた。とにかく尊敬しかない』とも称賛されていましたよ」(メディア記者)
年齢は三浦さんよりも一回り以上、上の迫田さんだが、年齢に関係なく研究し学ぶ姿勢を持って役者業に邁進している様子がうかがえる。
きっと、これからますます振り幅の大きな演技力を、様々な役柄で見せてくれるのではないだろうか。
今後の迫田さんの活躍から目が離せない。
(文/中野慎二郎)