消費財化学メーカー大手「花王」が18日から、フジテレビから同社CMを撤退していたことが分かった。
すでに、生命保険大手の「日本生命」と「明治安田生命」「アフラック生命」「第一生命」、自動車大手「トヨタ」、通信大手「NTT東日本」が、同局へのCMを、差し止めることを発表していた。
撤退を表明する企業は五月雨式に増えており、週明けの20日以降にはさらに一気に増えることが見込まれる。
タレント・中居正広さんをめぐり、12月19日発売の「女性セブン」(小学館)、同月25日の「スポニチ」、翌26日の「週刊文春」(文藝春秋)が相次いで性加害問題を報道。
巨額解決金を支払ったという同問題の被害者は、複数のメディア報道により、昨夏にフジテレビを退社した女性アナウンサーだとみられている。
フジテレビは昨年末、同問題について一切の関与を否定したものの、16日発売の週刊文春に同局の被害女性とは別の現役女性アナウンサーの告発内容が掲載されるなど、その強い関与が疑われる事態となっていた。
17日に開いた会見で、フジテレビは2023年6月のトラブル発生直後から、同トラブルを認識。それにもかかわらず、中居さんを同局の番組MCからはずすなどの対応を一切とってこなかったことが明らかとなった。
(文/野村翔太)