12月19日発売の「女性セブン」(小学館)、同月25日の「スポニチ」、翌26日の「週刊文春」(文藝春秋)に性加害疑惑、女性との深刻トラブルを報じられた中居正広さん。
9000万円もの巨額解決金を支払ったという同トラブルの被害者は、正式に名指しこそされていないものの、昨夏にフジテレビを退社した渡邊渚アナウンサーでほぼ特定されている。
1月7日の「週刊文春 電子版」(文藝春秋)では、渡邊(記事中ではX子、以下同)さんが被害後すぐに複数の幹部社員とアナウンス室部長だった佐々木恭子アナに報告していたものの、佐々木さんは当事者を追及することも上層部に掛け合うこともしなかったと伝えている。
さらに、中居さんと渡邊さんの会食をセッティングしたとされる、中居さんとは長い付き合いのフジテレビ編成幹部Aは、これまでにも同様のトラブルを多数起こしていたこと、女性局員がLINEやり取りなどを証拠としてAさんのことを告発しても、フジのコンプライアンス関連部署は「監視カメラ(などの物的証拠)がないとダメ」などと言い取り合わなかったことも記されている。
文春の報道が事実であれば、フジは「一切関与していない」との声明とは裏腹に、組織的に問題を起こし、組織的にこれを隠蔽し続けていたことになる。
(文/野村翔太)