8月1日に函館競馬場の芝コースへ自動車で侵入、翌2日に札幌市内の鉄道線路内に侵入して電車にはねられ死亡した日本中央競馬会(JRA)所属の元騎手・角田大河さん。
角田さんの芝コース侵入については、同乗者がいたことがこれまでに明らかにされていたものの、その身元について具体的なことが明かされておらず、当時、北海道でレースや調教に騎乗していた角田さんよりも年下の騎手ではないか、あるいは角田さんと家族ぐるみでの付き合いがあったお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二さんではないかとの声が上がっていた。
こうした憶測の声が拡大していることを受けてだろうか、JRAは23日、定例会見上で審判担当・菊田淳理事が「同乗者は1人、後部座席におりました。厩舎関係者で外部の人間ではございません」と説明を行った。
同理事は、同乗者にも事情聴取を行ったが「自主的に乗車したわけではないこと」「侵入の際にラチを外したのが角田さんであること」「同乗者には角田さんを制止できる状況ではなかったこと」から過失の程度は小さいとし、処分は厳重注意にとどめたと説明した。
また、一部報道で侵入時の写真が掲載され助手席に同乗者の存在が写っているように見える件については、「ガードマンの証言からそれはないです。助手席には誰も乗っていません」と否定した。
1ヶ月半以上が経過してから今回の説明に至ったこと、引き続き、曖昧さを多分にはらんでいることについては、「相変わらずスッキリした説明できないJRA」「まだ何か隠そうとしていることだけは分かる」といった声が上がっている。
(文/豊田武志)