20代の知人男性2人とともに警視庁に不同意性交容疑で14日に逮捕されていたことが発覚した、サッカー日本代表MFの佐野海舟容疑者。
捜査関係者によると、佐野容疑者は知人の20代の男2人と共謀し、14日午前4時過ぎ、東京都文京区湯島のホテルで、30代の女性に性的暴行を加えた疑い。
女性が直後に警察に通報し、駆けつけた警察官がホテル近くの路上で3人を発見して身柄を確保したとの報道から、ほぼ「現行犯逮捕」のような形だったとの声がネットを中心に多く上がった。
だが、このときの身柄の確保はあくまでも“任意同行”で、それから半日以上の時間を費やし、警察は慎重に容疑を固めたうえで、14日の21時頃に3人を逮捕したという。
つまり、事案の重大性や逮捕によって世間に与える影響の大きさなどを十分に考慮したうえでも、佐野容疑者は逮捕を免れなかったということであり、今後、検察から起訴される可能性が相当に高いと言えるだろう。
佐野容疑者は昨年11月にはワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表に初選出。今月4日にはドイツ1部・マインツへの完全移籍が発表されており、21日からはマインツでの練習に参加するスケジュールだったというが、今回の悪質事案による逮捕によって移籍自体が破談となると、ドイツの大手紙も見立てを報じている。
また、佐野容疑者が起こした問題による契約取消ということで、単に破談となるだけでなく、違約金や損害賠償請求をされる可能性が高く、移籍金との相関性からその額は10億円以上になるのではないかとも言われている。
移籍前に在籍していた鹿島アントラーズも、佐野容疑者を再度迎え入れるとは考えづらく、多額の負債を抱えた状態で、なおかつプロサッカー選手としても事実上の引退となり、極めて厳しい今後が佐野容疑者を待ち受けているのではないだろうか。
(文/樋口健太郎)