人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」が12日、飲料メーカー大手「コカ・コーラ」とコラボした新曲「コロンブス」をリリース。
そのMVに人種差別的な表現が多数見られるとして、ネット上では大きな物議を呼んでいる。
「コロンブス」はコカ・コーラが提供する音楽プラットフォーム「コカ・コーラCoke STUDIO」のキャンペーンソングとして発表され、5月末にはコカ・コーラの公式YouTubeチャンネルにて、同曲が使われたテレビCMやメイキング映像も公開された。
12日にMrs. GREEN APPLEのYouTubeチャンネルでMVが公開されると、あっという間に多くの批判が殺到する事態に。
MVでは、コロンブス、ナポレオン、ベートーヴェンが登場。先住民を猿の着ぐるみで表現。コロンブスが猿に人力車を引かせるという描写もある。
コロンブスは新大陸に到達した開拓者というポジティブイメージでかつては語られていたものの、現在では、原住民を虐殺し、奴隷貿易の生みの親となった人物で「人種差別の象徴」とも捉えられている。
そのため「こんな盛大に差別的なMVを作るなんてどうかしてる」「知らなかったですむ話ではないぞ」「Mrs. GREEN APPLEが差別思想を持っている、あるいは差別についてあまりにも無関心。どちらにしても、今後この人たちの曲を聴こうとは思えません」といった批判の声が殺到している。
(文/吉良栄蔵)