16日発売の「週刊新潮」(新潮社)の先読み記事として、「デイリー新潮」が15日、《巨人・坂本勇人が「1億円申告漏れ」 税務当局が指摘するも修正に応じず…「高級クラブなどの飲食費を必要経費として計上」》の見出しで記事を掲載した。
見出しは、巨人・坂本勇人選手が、悪質な申告漏れ、つまり脱税に手を染めているかのような印象を与えるものだが…。
東京国税局の渋谷税務署が、昨年夏から高額納税者の申告状況を以前よりも厳しく調べるようになり、これまでは指摘されていなかった飲食費について重点的に見るようになっていることが背景にあるという。
巨人も同誌の取材に対し「悪質な申告漏れや所得隠しを指摘されたことは過去になく、今回もそのような指摘を受けておりませんし、修正申告をした事実もありません」と回答している。
つまり、現時点で、坂本選手の申告状況について「申告漏れ」や「税務当局が指摘するも修正に応じず」と報じることは、かなり国税局サイドに肩入れした報道の仕方と言えるだろう。
(文/潮崎達至)