5日(現地時間4日)、アメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われた、第150回の「ケンタッキーダービー」。
2番人気に推された、中央競馬(JRA)から参戦した坂井瑠星騎手のフォーエバーヤングは、スタートで後手を踏み、道中もポジション取りに苦労しながら、最後の直線では外から鋭い末脚を披露。優勝までアタマ差という僅差での3着入線となった。
1着は、スタートから2列目の最内を終始回り、直線で早々に先頭に立って、後続の追撃を凌ぎ切ったブライアン・ヘルナンデス・ジュニア騎手のミスティックダン。
2着は、フォーエバーヤングとの叩き合いで伸びてきた、タイラー・ガファリオン騎手のシエラレオネ。
フォーエバーヤングは、左に刺さる癖のあるシエラレオネに何度も馬体をぶつけられ、挙句、ゴール直前には同馬のガファリオン騎手の左手で押さえつけられているように見える瞬間もあった。
特に制裁の発表などはなかったものの、「妨害を受けた中でフォーエバーヤングは強かった」「ガファリオン騎手にゴール直前に手で押さえつけられた」といった声が上がるなど、日本のファンにとっては大きな悔しさの残るレースとなった。
(文/豊田武志)