8日、「朝日新聞デジタル」が“プロ野球選手を陰で支える?下平さやかアナ語る「虚像」”との見出しで記事を配信した。
下平アナは現在広島カープでプレーする長野久義選手と結婚する以前は、野球選手との結婚について「大変な栄養管理をして夫を支える」「内助の功を求められる」というイメージを持っていたこと、一生懸命に食事を作って支えているケースもあることは断りつつ、実際に結婚してみたら1年の3分の2は遠征で家にいない野球選手との夫婦生活は「全然大変じゃないじゃん」と個人的に感じたことなどを語っている。
また、「結婚前から、長野選手から“仕事をやめて支えてほしい”ということは一切言われたことがありません。19年に巨人から広島に移籍した時も“仕事を続けてほしい”と言われました」とも。
その中で特に個人的に印象に残ったのが、「結婚直後の選手が成績を落とすと、妻がバッシングされることまであります。私がニュースを読むのをミスしたら、長野選手のせいなんですか。そんな理屈は、全く成立しないですよね」という部分。
家族を中傷する行為は厳に慎むべき
選手や、選手の家族の間ではそんなに出てこないのかも知れないが、プロ野球を応援するファンの中には「結婚以降に成績が落ちたのは妻のせいだ」といった指摘をする方がしばしば見受けられるように思う。
そして、そんな指摘をすることに対して、「それは偏見ですよ」となかなか注意しづらい状況も現にあると感じる。
だが、これは明らかに誹謗中傷であり、選手本人への叱咤激励ならまだしも、関係のない家族を中傷する行為は厳に慎むべきだろう。
多くの人がそうだと思うが、自分のミスや頑張りが足りないことについて、自分の大切な人を攻撃されることには嫌悪感を覚える。
だから、他人の頑張りが足りないと感じたときや、他人のミスに対して、その人の家族のせいにするようなことは決してしないでほしい。
もちろん、本人に対しても誹謗中傷が許されるわけではない。
誹謗中傷など一切行わないべきという大前提のうえで、本人以外の誰かを責めるような言動はより一層控えるべきだと思うのだ。
どうしても言わずにいれない場合は、選手本人への愛ある激励の言葉にしていただきたい。
下平アナのコメントを見て、あらためてそう感じた。
(文/有村和巳)