13日の中央競馬(JRA)、福島7Rでは、単勝12番人気(オッズ:58.5倍)のゼットカレンが、豪快な差し切り勝ちを決めた。
スタートからハナを主張、そのまま逃げ切るかに見えたテイエムルンバは、ゴール寸前にアタマ差かわされ2着。3着には、1番人気のスマイルバックが入った。
ゼットカレンに2走連続で騎乗した高杉吏麒騎手は、これが3月のデビュー以来2勝目となった。
レース後に、ファンの求めに応じ色紙にサインを走らせる高杉騎手の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。
高杉騎手は、涙を流しながら「ずっと康太さん乗られてた馬やったんで」と、6日の阪神7Rで落馬負傷し10日夜にこの世を去った騎手・藤岡康太さんへの想いを口にしていた。
藤岡さんは、昨年3月から今年2月までの1年間、ゼットカレンの初勝利を含む7レースで鞍上を務めていた。
(文/豊田武志)