昨年7月18日に急逝し、230日以上が経過した俳優の三浦春馬さん。
三浦さんの最後の主演映画となった『天外者』は、多くのファンの支持を受け続け、昨年12月11日の封切りから間もなく3ヶ月を迎えようとしているが、今なお全国の劇場で絶賛上映中だ。
上映当初からの変わらぬファンからの熱い支持を証明する1つの形として、2月に入り「キネマ旬報ベスト・テン」で“読者選出日本映画第1位”“読者選出日本映画監督賞”をW受賞、「東京新聞映画賞」も受賞と、公募による映画賞を計3タイトル獲得したことがあげられる。
これにより、3月中の追加上映も6館、4月になってからの追加上映も2館、すでに決定している状況だ。
こうした追加上映、そして上映期間延長、さらには再上映やドライブインシアター上映といった異例の動きの数々はファンの後押しや制作サイドの熱意があればこそ。
だが、それに応えられるだけのプロモーションの努力も欠かせない。
その意味では『天外者』を配給しているギグリーボックスの功績は非常に大きい。
ギグリーボックスは記念日を迎えた
コロナ禍や三浦さんの急逝により、一時はお蔵入りさえも懸念された同映画が今こうして多くの方の目に触れる状態となったのは、ギグリーボックスが配給会社として手をあげたからこそとも言える。
そんなギグリーボックスは、7日で会社創設2周年を迎え、公式ツイッターでは「たくさんの方々に支えられギグリーボックスはおかげさまで本日2周年を迎えます!☆」「これからも素敵な映画をお届け出来るよう頑張っていきます!」「今後とも末永く宜しくお願いします!!」とコメントしている。
なお、ギグリーボックス配給の映画で直近公開となるのは、12日からの『すくってごらん』で、尾上松也さん、百田夏菜子さんらが出演している。
ある意味、『天外者』はギグリーボックスに救われたとも言える。そのおかげで、三浦さんの魂の演技を多くの方が目にすることができたとも。
2周年を迎えたギグリーボックスが、『天外者』のさらなる飛躍を含め、多くの作品がたくさんのファンのもとに届くよう、さらなる活躍を見せてくれることに期待したい。
(文/西野麻衣)