中日の勢いは止まるどころか加速している。
10日、横浜スタジアムで行われたDeNAとの一戦を、6-1と快勝。
今季初先発の松葉貴大が6回途中を1失点と好投。さらに、打っても3打数2安打1打点と、投打に大活躍を見せ、見後にチームを5連勝へと導いた。
また、野手陣もスターティングメンバー8人のうち上林誠知を除く7人にヒット。1番・三好大倫、3番・高橋周平が3安打猛打賞。7番・木下拓哉、8番・村松開人も2安打を記録。15安打、6得点はいずれも、ここまでの今季ベスト。
松葉に交代を告げるため、6回にマウンドに自ら向かった立浪和義監督は、松葉や内野を守る各選手を前に、昨季までにはなかった柔和な笑顔を見せ、チームの雰囲気の良さを感じさせた。
DeNAとの首位攻防2連戦を連勝し、2位以下に1.5ゲーム差をつけた中日は、12日から本拠地・バンテリンドームに戻って、昨年のセ・リーグ覇者にして日本シリーズも制した阪神を迎え撃つ。
先週末は、広島を相手に、柳裕也、涌井秀章、メヒアの3先発がいずれも快投を見せ、3試合連続の完封勝利で、現在の5連勝への足がかりを作った。
涌井は先週の登板後に登録抹消となっているため、阪神とのカードには登板できないが、3日の巨人戦で556日ぶりとなる復活星を挙げ、4日に登録を抹消していた大野雄大は、最短で14日に再登録が可能。
また、4日の巨人戦で6回2失点ながら負け投手になっていた梅津晃大も控えており、柳、メヒア、大野、梅津のうち3人で、阪神相手に前週の再現のような快投の連続を披露し、8連勝で首位固めと行きたいところ。
(文/樋口健太郎)