6日、福島県が東京五輪の聖火ランナーを務める予定だったアイドルグループ・TOKIOおよび俳優の窪田正孝さんについて、いずれもランナーを辞退したことを発表した。
どちらも「スケジュール都合」を理由としており、昨年末までに辞退の申し出はしていたという。
「なぜ、年末の時点で申し出があったのに、2ヶ月以上経過したこのタイミングまで発表しなかったのかという点に対して、多くの疑問の声が上がっていますね。
『東京2020組織委員会から“聖火リレー辞退者の公表については2月26日以降にするように”とお願いがあったからだ』という指摘もあるとおり、自身のYouTubeチャンネルで辞退を発表したお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんのケースのように、自ら辞退を報告する場合は例外ですが、自治体に対して辞退を申し入れていた人たちについては、2月26日以降に次々と公表されていっています。
ただ、これはあくまでも私見ですが……。
おそらく、組織委員会の会長も橋本新会長に変更となり、これまでの期間に、『本格的に五輪開催へ向けて動こうとしているため、あらためて辞退希望を撤回しないか?』といった打診が最近辞退が決まったと公表された五木ひろしさん、常盤貴子さん、斎藤工さん、玉城ティナさん、そして今回辞退決定が報じられたTOKIOや窪田さんに対してあったんじゃないかと思います。
また、並行して代わりのランナー探しもしていたのでしょう。
そして、あらためてTOKIOや窪田さんらからは断りの連絡があり、代わりのランナーからの承諾が取れたことを受けて、このタイミングでの発表となったのではないかと」(メディア記者)
なお、福島県からは、同県郡山市でランナーを務める予定だったエアレースパイロットの室屋義秀さんが、TOKIOがランナーを務める予定だった南相馬市を走ることに変更し、窪田さんについては代わりに菊池桃子さんがランナーを務めることが発表されている。
そもそも、五輪が開催できるのかもいまだ不透明であり、もはや今夏の開催を期待している人の方がマイノリティになってきていると思うが……。
(文/有村和巳)