間もなく、封切りから3ヶ月が経過しようとしている映画『天外者』(配給:ギグリーボックス)。
昨年7月に急逝した三浦春馬さんにとって、最後の主演映画であり、そのほとばしる熱量や美しい立ちふるまいなどが堪能でき“代表作”との呼び声も高い。
多くのファンの支持、そして2月に受賞した映画賞の追い風もあり、今もなお「追加上映」「上映期間延長」「再上映」「ドライブインシアター上映」と他の映画ではめったに見られない異例の動きをいくつもしている。
ファンと劇場とのやり取りも
そんな『天外者』を封切りと同時に公開開始し、今もなお上映終了予定日を定めずに上映を続けている劇場が全国にいくつかある。
そんな稀有な劇場のひとつである、北海道札幌市に居を構える“サツゲキ”が4日に公式ツイッターを更新。
「#天外者 ご鑑賞のお客様が、手指の消毒用アルコールをお贈りくださいました…」「大切に使わせて頂きます、ありがとうございます!!m(_ _)m」「手指や身の回りをしっかり消毒して、このコロナ禍をみんなで乗り切りましょう☆」と、ファンから贈られた消毒用アルコールが入った包みの写真を添えてコメントした。
2月末には「天外者をご鑑賞のお客様が、お花をお贈りくださいました。誠にありがとうございます!!」とも綴っていた。
こうしたファンと劇場とのやり取りが、あちこちで自然発生していることも『天外者』の特長である。
ロングラン上映はまだまだ続く予定であり、三浦さんが『天外者』を通じてつなぐ“縁”もますます増えていくだろう。
(文/西野麻衣)