SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の人気アイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんが7日、自身のインスタグラムを更新。
自身と“直接契約”を結ぶことを決定したキリンホールディングス(HD)への感謝を綴るとともに、事務所との契約打ち切りや見直しを行った企業やテレビ局に対する皮肉ともとれる想いを明かした。
以下、目黒さんの投稿全文
《この度、キリンビールさん、キリンビバレッジさんとの直接契約をさせて頂くことになりました。
少し長くなりますが言葉を受け取って頂けたら嬉しいです。
昨年事務所の問題が起きてからキリンホールディングスの皆様には、この問題に対して本当に真摯に向き合って頂いておりました。
話し合いを重ね、たくさんの厳しいお言葉、そしてたくさんの温かいお言葉を頂きました。
この問題にしっかり向き合いながら僕を守ってくれて、たくさん寄り添って頂きました。
事務所も、僕自身も何ができるのかをたくさん考えました。
どういう結論になるかわからない段階のときに、すぐに手を離すことをせず十分考えて頂き、そして僕自身にもあたたかく直接向き合って頂いていましたので、僕自身も、全てを受け入れ向き合っていきますということをお伝えしました。
キャンペーンに一度でも参加させて頂けただけで、自分の心には一生残る思い出になりましたし、僕のことを起用頂いたことへの感謝でいっぱいでした。
それでも協議を重ねて頂き、この度改めてキリンビバレッジさんと、そしてキリンビールさんと直接契約に至ることとなり、本当に感謝しています。
たくさんの考え方や、違う思いをお持ちの方々が多くいらっしゃるのも理解しています。
ただ、キリンビバレッジさん、キリンビールさんは目をそらすことなくこの問題を受け止めてくださり、厳しく、温かく、僕に対してまで寄り添い続けてくださったことだけはお伝えさせてください。
直接たくさんの言葉や考えを受け取って、問題としっかり向き合い、話し合い、何をすることが人権を守るということなのか深く考えてくださり、僕は本当に自分の心を守ってもらいました。
今後もこれまで同様、キリンビバレッジさん、キリンビールさんとしっかりコミニュケーションを取っていきたいと思います。
僕自身は信じてくださった方々の期待を裏切ることがないように、何事にもまっすぐ、一生懸命取り組みたいと思います。日頃から応援してくださってるみなさんにも本当に感謝しています。
僕は常に自分らしく、自分を信じるということを大切にしています。
自分にとって褒められたり良い言葉さえも、決して左右されないように、心を入れ過ぎない、心の平穏や力を、自分以外の誰かに頼ることは違うという考えがあるのですが、間違いなく、たくさんの声援が僕の心の支えのひとつになっていました。
今後も僕にできることを、まっすぐ向き合って頑張っていきたいと思います。
そして、どうか僕の心を支えてくれた午後の紅茶と、新しく生まれるキリンビールをみなさんにも愛して頂けたら嬉しいです。》
“キリンビバレッジさん、キリンビールさんは目をそらすことなくこの問題を受け止めてくださり”“問題としっかり向き合い、話し合い、何をすることが人権を守るということなのか深く考えてくださり”という表現からは、裏を返すまでもなく、ハッキリと次のような考えが見えてくる。
「チャイルドアビューズ(児童への性虐待)を重大な人権侵害と判断し、契約打ち切りや見直しを決めたサントリーなどの企業、あるいは所属タレントの起用をいったんすべて終了することを決めたNHKなど、SMILE-UP.およびSTARTO ENTERTAINMENTにとっては不都合な判断をした存在は、問題から目を逸らした。人権を守るとは何かを理解してない」
“たくさんの考え方や、違う思いをお持ちの方々が多くいらっしゃるのも理解しています”という前置きは、その後の禍々しい皮肉を中和するものにはなり得ない。それを目黒さんは理解されていないのだろう。
(文/大野ルナ)