『カメラを止めるな!』で知られる、映画監督・上田慎一郎さんが7日、自身のX(旧Twitter)を更新。
昨年10~12月期の連続ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが1月29日に急逝したことについて、漫画の発行元であり、映像化においても芦原さんの窓口となってきた小学館が2月6日、社員向けの説明会を開催したものの、「社外に発信する予定はない」とのスタンスを示したことに言及した。
上田さんはこの日、Xで「これは仕事の手を止めざるを得ない」と小学館の対応に憤っていることを示した。
続けて、「『故人の遺志にそぐわない』は説明になってないと思う。こんな悲惨な事が起きてしまったからこそ、経緯の説明と二度と起こさない為の改善策の発信は必要でしょう。そうじゃないとみんな安心して創作できない」と指摘した。
小学館は、社外に発信を行わない理由を「芦原先生が、悩まれて発信したXを、〈攻撃するつもりはなかった〉という一文とともに削除されたことを鑑み、故人の遺志にそぐわないと思うから」としている。
これには、上田さんのほか、数多くの漫画家や小説家など創作活動を行っている著名人たちが、一様に「ありえない」とのスタンスを表明している。
(文/永野正道)