23日に東京映画記者会が主催する「第63回 ブルーリボン賞」の受賞作品や俳優、監督が決まり、映画『MOTHER マザー』(配給:スターサンズ、KADOKAWA)では息子へゆがんだ愛情を注ぐ母親・三隅秋子を、『コンフィデンスマンJP -プリンセス編』(配給:東宝)では主人公・ダー子を演じた長澤まさみさんが“主演女優賞”に選ばれたことが分かった。
長澤さんは2年連続でのブルーリボン賞“主演女優賞”獲得となり、これは史上初めての快挙だ。
『コンフィデンスマンJP』シリーズについて、長澤さんは「ダー子ちゃんはいろんな人になりすまして人をだます技を持っているので、役の幅を身に付けさせてくれました。1つ1つが自分の糧になっているのを実感してます」と、同作が自身の役者としての引き出しを増やすことに大きく貢献していることに感謝の言葉を述べた。
「続いたらうれしいです」
また、現在は同シリーズの新作『-英雄編』の撮影が控えている状況についても「世代を超えて楽しんでもらっている。続いたらうれしいです」とコメントした。
「昨年7月の『コンフィデンスマンJP -プリンセス編』公開間近のタイミングで、天才詐欺師・ジェシー役の三浦春馬さんが急逝、公開中の9月下旬には役柄だけでなく長澤さん自身が憧れの存在としていた竹内結子さんが急逝しました。
大きなショックと悲しみを受け、一時は長澤さんが『英雄編でこのシリーズを終わりにしよう』と語ったとも報じられていましたが、今回のブルーリボン賞“主演女優賞”受賞に際してのコメントでは『続いたらうれしい』と語っていましたので、もしかしたら時間経過とともに長澤さんの考えや思いに変化が訪れたのかもしれませんね」(メディア記者)
『コンフィデンスマンJP -英雄編』では、亡くなられた三浦さん、竹内さんも過去に撮影していた映像などを使う形式で出演が予定されているという。
ブルーリボン賞“主演女優賞”2連覇を達成した長澤さん演じるダー子が、今度はどんな新たな表情を見せてくれるのか、三浦さんのジェシーや竹内さんのスタアがどんな関わり方をするのか、今から完成が楽しみだ。
(文/窪田翔吾)