SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の関連会社、1997年にKinki KidsのCDデビューを見据えて設立された「ジャニーズ・エンタテイメント」。
同社は、2019年5月いっぱいでレコード会社としての事業を終え、「ジェイ・ストーム(現在はストーム・レーベルへと名称変更)」へ事業を譲渡し経営統合。
以来、休眠状態が続いていたが、今年1月1日付で「ゴート・レーベル」へと名称変更したことが1月4日に登記されている。
“1月1日”“ゴート”と言えば、昨年5月まではジャニーズ事務所のアイドルグループ「キンプリ」こと「King&Prince」として活動した、平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんの3人が昨年10月に結成した「Number_i」によるデビューシングル、1月1日0時より配信スタートとなった「GOAT」を想起させる。
登記は日付を遡って行うことが可能。「GOAT」の存在や話題性を認識してから、ジャニーズ・エンタテイメントが1月4日に変更登記を申請したであろうことは想像に難くない。
また、申請日の1月4日ではなく、あえて1月1日を変更日として登記したところにも、恣意的なものが感じられる。
昨年2度にわたって、性加害問題をめぐり開いた、旧ジャニーズ事務所の会見においては「事務所を去った人、いわゆる辞めジャニや、競合相手となる男性アイドルやアーティストに対し、圧力や忖度がないようにしていく」との方針が明言されていた。
しかし、全くもって有言実行とはなっていないのが実情と言わざるを得ないだろう。
今なお、女帝と恐れられた藤島ジュリー景子さんの意向が色濃く反映されているのではないだろうか。
(文/福田優太郎)