最終的に甲斐野央投手が西武へ移籍することで決着した、西武からソフトバンクへFA移籍した山川穂高選手の“人的補償”問題。
しかし、不透明な経緯や事後の発言などから、ソフトバンクのレジェンド、和田毅投手は今なお渦中の人となっている。
この人的補償をめぐる騒動について、ソフトバンクの王貞治球団会長が18日発売の「週刊文春」(文藝春秋)を通じて真相を明かした。
記事によると、同誌の直撃取材に対し王会長は自身の口で「和田のことは、西武のほうの記者がニュースを流したんじゃないですか」と、西武サイドが和田投手指名の情報をリークしたのではないかと指摘したという。
そのうえで、「43歳になろうとする選手をね、そういうふうにしてくるなんて誰も思いませんよね。西武もリスクがあるじゃないですか。何年できるかわからないし」とも語ったという。
和田投手にはプロテクトするような価値はないというのが、王会長の見立てのようだ。
また、これにより和田投手がプロテクト外だったことが確定した。
和田投手、そして西武を事もなげに侮辱した王会長の発言は、大きな波紋を呼びそうだ。
(文/樋口健太郎)