東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、都内で2度の理事会、評議員会を開催。
“女性蔑視発言”の引責で辞任した森喜朗前会長の後任として、夏冬合わせて7度の五輪出場を誇り“五輪の申し子”とも呼ばれている橋本聖子さんが新会長に選ばれた。
この選任より前に、海外メディアなどは2014年に報じられた橋本さんのフィギュアスケーター・高橋大輔さんに対する執拗なキス強要などのセクハラ行為について指摘しており、その声を無視する形で今回の新会長決定に至ったと言えるだろう。
『日本には明確な男女不平等制度が存在する』
「これを受けて、森喜朗前会長の女性蔑視発言に対しては『この男を追い詰める』などの発言をしていた、カナダのアイスホッケー女子五輪金メダリストで国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めるヘーリー・ウィッケンハイザーさんが何とコメントするのか見ものですね。
わずか7年前にセクハラが発覚した“男性”であれば、そもそも候補として名前が挙がることすらなかったでしょう。
それが、なぜか“女性”であれば平然と候補に名前が挙がり、会長に就任するに至るという信じられないダブルスタンダード。
『日本には明確な男女不平等制度が存在する』とあらためて発信したことと同義とも言え、今後さらに諸外国から冷ややかな目で見られることになるのではないでしょうか」(スポーツ記者)
今回の奇天烈な人事は、東京五輪中止への布石なのだろうか……。
(文/有村和巳)