7日、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5500万円アップの1億円(金額はいずれも推定)でサインしたことが分かった。
ヤクルトでは過去に、古田敦也捕手、青木宣親選手、小川泰弘投手が3年目シーズンのオフに1億円到達を果たしており、村上選手は彼らと並ぶ球団最速タイでの大台到達となった。
高卒のプレイヤーとしては球団史上最速
また、上記3選手はいずれも大学や社会人を経てプロ入りしており、高卒のプレイヤーとしては球団史上最速での1億円プレイヤーとなった。
今シーズンの村上選手は、全120試合にすべて4番打者として出場。全試合4番出場の最年少記録を打ち立てるとともに、打率.307、28本塁打、86打点と打者の主要タイトルのいずれも5位以内にランクイン。
出塁率.427で最高出塁率の個人タイトルも獲得するなど、まだ20歳とは思えない勝負強さを発揮し、最下位に沈んだチームにあって、まさに孤軍奮闘。
11月5日の阪神タイガース戦では2回表に右前打で出塁すると、ニ盗、三盗、本盗のサイクルスティールを達成し、打力だけでなく走力でもファンを魅了してみせた。
今シーズンのヤクルトファンの楽しみのほとんどは村上選手の活躍にあったと言っても過言ではない。
「過去の高卒から活躍した選手として、メジャーでも名を馳せたイチロー選手と松井秀喜選手の年俸推移を見てみると、実は2人とも3年目終了後に8000万円となり、4年目終了後に1億6000万円で初めて1億円の大台に到達しています。
時代の違いも少しあるとは言え、イチロー選手や松井選手よりも村上選手の方が1年早く大台に到達しているわけです」(スポーツ記者)
すでに貫禄たっぷりのその打棒は果たしてどこまで伸びていくのか。
来シーズン以降の村上選手の活躍と、それに比例しての年俸の推移が楽しみだ。
(文/有村和巳)