ソフトバンクホークスから戦力外通告を受けていた高橋純平投手が現役引退を決めたことが30日、分かった。
「野球への未練、後悔もあるけど次の人生に進みます」と悩みながら出した答えであることを明かしている。なお、今後はソフトバンクの球団職員として働くことになる予定だという。
高橋投手は2015年のドラフトで中日、日本ハムとの3球団競合の末にソフトバンクが交渉権を引き当て、将来を嘱望された高卒の大物投手だった。
2019年には45試合に登板し、17ホールド、防御率2.65をマークし、勝ちパターンの一角を担った。さらなる飛躍が期待されていたものの翌2020年は1軍登板ゼロ。2021年序盤は10試合を投げ無失点と、ブルペンを支える役割をしっかり果たしていたが5月初旬に不注意により右手甲を骨折し、以降は1軍での出場がないままとなっていた。
一方、グラウンド外ではたびたび素行面の問題が露呈。2022年夏頃には「不倫」「中絶」「飲酒運転」の疑惑をインフルエンサー“滝沢ガレソ”さんが指摘したことで、大きな注目を集めた。
元は3球団競合のドラフト1位、1度は勝ちパターンとして活躍した経験もありながら、トライアウトを経てもNPBからは育成も含め契約の打診がなかったというのは、プレー以外の部分に対する懸念も大きかったのではないかと指摘する声は多い。
また、30日に自由契約となり来季の契約を結ばないことが発表された、楽天・安楽智大投手がグラウンド外でのトラブルで注目を集めたことも、高橋投手の選手寿命を縮める一因となった側面もあるかもしれない。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している