「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に所属していた40代後半の男性が、誹謗中傷と旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)の数ヶ月にわたる対応遅滞により10月中旬に自ら命を絶つという悲しい事案が発生したと報じられたのは11月14日早朝のこと。
あれから10日が経過したが、SMILE-UP.は公式サイトのTOPにある「お知らせ」に、この事案についての報告や誹謗中傷への注意喚起をいまだに行っていない。
「被害補償特設サイト」被害者が閲覧するためのこのページに「SNSなどを通じて被害にあわれた方やご家族等に対する誹謗中傷が行われております。そのような不当な行為は絶対に止めていただきますよう切にお願い申し上げます」という文言を表示するという意味不明な対応をとったのみだ。
一方で、キンプリことKing&Princeの永瀬廉さんが門脇麦さん主演『厨房のありす』(日本テレビ系、日曜22時30分~)で相手役、なにわ男子の道枝駿佑さんが『マルス -ゼロの革命-』(テレビ朝日系、火曜21時~)で主演、嵐の櫻井翔さんが『XXX占拠』で主演といった、同事務所に所属するタレントが大挙して来年1月期ドラマに出演するという情報は続々リリースされている。
SMILE-UP.は性被害者の補償・救済に全力を挙げるどころか、タレントのマネージメントに血眼になり、被害者への対応は二の次になっているようにしか見えない。
(文/大野ルナ)