藤井聡太二冠「最善手を指した」聖火ランナー辞退 | The Audience
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藤井聡太二冠「最善手を指した」聖火ランナー辞退

藤井聡太二冠「最善手を指した」聖火ランナー辞退
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 11日、「朝日新聞デジタル」が「藤井聡太二冠が聖火ランナー辞退 地元の瀬戸市に伝える」との見出しで記事を配信した。


 記事には、藤井二冠が10日までに、地元であり聖火リレーランナーとして走る場所でもあった愛知県瀬戸市に対しランナーを辞退する旨を伝えたこと、辞退理由は「五輪が延期になり先の見通しも立たないため」としており、大会組織委員会の森喜朗会長の発言とは関係がないことなどが綴られているのだが……。

素晴らしい指手

 「市の関係者が『人が集まりすぎると困ると配慮したのではないか。去年の段階では走ってくれると言っており、期待していた。瀬戸市の目玉に考えていたので残念だ』と語っているように、10都府県で現在も緊急事態宣言が出ているなど新型コロナ感染対策を徹底すべき局面において、密となる可能性がある行動を控えたいと藤井二冠は考えたのかもしれません。
 
 今回の報道を受け、『さすが、聡太君らしい大人の冷静な判断だ』と、このところ大きな話題となっている森会長の発言とは関係ないとし、ことさら騒ぎとなることを避けた理由表明の仕方を称賛する声が上がっています。

 また、『このように言われて辞退されるほうが大会組織員会や森会長にとっては寧ろ痛手なんじゃないかという気がします』という声もあります。
 
 『このタイミングを捉えての辞退宣言は、素晴らしい指手であり、感服しました』と、藤井二冠が棋士であることと絡めたうまいコメントもありましたよ。これには個人的に『参りました』と投了せざるを得ないなと感じています」(メディア記者)
 
 辞退という決断を表明する方法にも様々なやり方、理由の付け方があるだろうが、藤井二冠のそれは、まさしく“最善手”だったと言えるかもしれない。
 
(文/佐藤博幸)