広瀬すずさん主演でキンプリことKing&Princeの永瀬廉さんが相手役を務め、脚本を北川悦吏子さんが担当した『夕暮れに、手をつなぐ』などを手掛けたTBSのプロデューサー・植田博樹さん。
10月15日、元キンプリの岸優太さん、平野紫耀さん、神宮寺勇太さんが再集結し、新グループ「Number_i(ナンバーアイ)」として活動していくことを発表したことに対し、「人って、道を踏み外すと顔つき変わる。元仲間が困っている時に、背中から斬りつける真似は、僕は好きじゃない」と自身のX(旧Twitter)に投稿し大炎上した人物でもある。
そんな植田さんが6日、自身のXで脚本家・スタッフ・役者の関係性について持論を展開した。
「シナリオ公募ナビ」というアカウントが投稿した「演劇の世界では劇作家は神のように崇められ、彼の許可なしに脚本を変えることはあり得ない。映画の世界では、監督が脚本を書き直し俳優が台詞を変えるが、おそらく他人の仕事を踏みにじっているということに気づきもしない。そういうところがとても疲れる職業だ。(脚本を書くための101の習慣)」という脚本家サイドの苦悩を綴ったコメントを引用しつつ、植田さんはこう記している。
「脚本家に対してリスペクトしていますが、そもそも作品は脚本家のために作るものではなく、お客様のために作るものだと、僕は考えています。一言一句変えるなという脚本家の方もいらっしゃいますが、役者さんやスタッフの仕事を踏みにじっている自覚がないように思うこともあります。神はお客様なんです」
スタッフは脚本家と役者に、役者は脚本家含めすべてのスタッフに、脚本家はスタッフと役者に、相互にリスペクトし合い、お客様により良いものを届けようと最大限の努力をすべき。これは真理だろう。
ただし、お客様が求めているものをきちんと感じられる、その感覚を常にブラッシュアップできる監督やプロデューサーが居て初めて、その努力が最適な形で実を結ぶこともまた事実。
植田さんの今回の投稿からは、つい先日、「週刊文春」(文藝春秋)に、主演するNHK大河ドラマ『どうする家康』で自分が目立ちたいがために、岡田准一さんや杉野遥亮さんらのセリフそのものやセリフおよび構成の順番を改悪したと報じられた嵐・松本潤さんの行為を擁護する意図も感じられる。
文春に報じられた松本さんのそれは、明らかにお客様が求めているものではなかったように思うが…。
(文/福田優太郎)