木南晴夏、ムロツヨシ、安藤サクラ「ジャニーズの視聴率神話は作られた神話」実力と経験を兼ね備えた役者が証明 | The Audience
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木南晴夏、ムロツヨシ、安藤サクラ「ジャニーズの視聴率神話は作られた神話」実力と経験を兼ね備えた役者が証明

木南晴夏、ムロツヨシ、安藤サクラ「ジャニーズの視聴率神話は作られた神話」実力と経験を兼ね備えた役者が証明
木南晴夏・ムロツヨシ・安藤サクラ

 今期の連続ドラマは、GP帯初主演がズラリ。

 『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系、金曜21時~)のムロツヨシさん、『フェルマーの料理』(TBS系、金曜22時~)の高橋文哉さんと志尊淳さん、『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系、土曜22時~)のSexy Zone菊池風磨さん、『たとえあなたを忘れても』(テレビ朝日系、日曜22時~)の堀田真由さん、『セクシー田中さん』(日本テレビ系、日曜22時30分~)の木南晴夏さん。

 第1話で記録した視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、『うちの弁護士は手がかかる』が世帯6.9%、個人3.9%、『フェルマーの料理』が世帯5.5%、個人3.2%、『ゼイチョー』が世帯5.9%、個人3.4%、『セクシー田中さん』が世帯7.2%、個人3.9%。(『たとえあなたを忘れても』はこれまでのところ視聴率非公表)
 
 テレビドラマデビューから20年近い経験を積み、その実力が高く評価されているムロツヨシさんと木南晴夏さんの躍進が特に目立つ。
 
 ムロさんの場合は、今期から始まったフジテレビのドラマ新興枠で高い数字を出したこと、木南さんの場合は、ここ1年半の日テレ日曜ドラマ史上最高の視聴率を記録したこと。これらが、よりその評価を高める要素と言える。
 
 同じようなケースは、今年1月期の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)でもあった。テレビドラマデビューから16年を迎えた安藤サクラさんがGP帯連続ドラマ初主演。しかし、初主演とは思えぬ抜群かつ安定した演技力を武器に、視聴率は右肩上がり。TVerでの再生数も上々。オリコン発表のドラマ満足度ランキングでは、草彅剛さん主演『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)という強力なライバルを抑えて同期間での1位に輝いた。
 
 一方で、「ジャニーズ(現・SMILE-UP.)なら数字が取れる」という、業界内に蔓延していた神話が、所詮は作られた神話だったことも証明されたと言える。
 
 今期の菊池さん主演『ゼイチョー』も、今年4月期のキンプリことKing&Princeの高橋海人さんとSixTONES森本慎太郎さんがダブルで初主演した『だが、情熱はある』(日本テレビ系)も、昨年7月期のキンプリ永瀬廉さん主演『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将〜』も、残念な視聴率と見逃し配信再生回数に終始した。
 
 多くの視聴者は、「旧ジャニーズなら何でもウェルカム」などという感覚は持ち合わせておらず、良質な脚本と良質な役者によるハーモニーを心底欲しているのである。
 
 音楽番組においても、これは同じで、旧ジャニーズのアーティストが出演していなかったり、ごく少数の出演であったりしも視聴率は変わっていない。むしろ上がってすらいる。
 
 実力と経験を兼ね備えた役者、アーティストがその能力を競い合う舞台であるべき、というのが多くの視聴者がテレビに望んでいることなのだ。
 
(文/福田優太郎)