フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが22日、自身のインスタグラムを更新。7月から入院・療養生活が続く中での心の葛藤を吐露。そのうえで、前向きに生きるための所信表明をした。
渡邊さんの投稿全文は以下のとおり。
「6月頭に体調を崩し、7月半ばから入院・治療のため仕事をお休みしています。たくさんのご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありません。また、たくさんのあたたかいコメントありがとうございます。
この4ヶ月で私はいろんなものを失いました。食べられなくなった。うまく歩けなくなった。うまく指が動かなくなった。大切にしていた仕事もなくなった。目標もなくなった。できなくなったことを数えるとキリがないくらい。自分の手のひらから大事なものがどんどんこぼれ落ちていきました。
何もできなくなっていく自分が怖くて、悔しくて、悲しくて泣いてばかり。今まで何のために頑張ってきたのだろう、いっそこのまま生きることを投げ出したいとも思いました。もっと自分を大切にしていればよかった。身体の悲鳴に耳を傾ければよかった、心に素直になればよかった。たらればを言い始めると止まらなくなりますが、時を戻すことも、人生をやり直すこともできません。そして、私は悪いことをしたから病気になったのではないから、今の何もできなくなった状態を罰のように感じるのは、もうやめたい。
私の人生こんなことに乗っ取られたくない！と思えるまで4ヶ月かかりました。心に素直になって、幸せを諦めないで生きていく。今日はその決意表明の日です！まだ仕事には戻れませんが、いつか社会復帰できる日を目指して、ゼロから小さな努力をコツコツ積み重ねていきます！」
フジでは、現在、『めざましテレビ』のMCを務めるアナウンサー・井上清華さんも、同番組を16～20日まで5日間連続、体調不良で欠席中。
「人が人らしく生きる、根本的な人権意識が欠如しているのではないかと、現在のフジに対しては思わずにはいられません。
21日に放送した『ジャニーズ性加害問題をめぐる検証番組』においても、日本テレビやTBSが報じた内容を焼き直したようなテイストのみに終始し、明らかに問題の本質が凝縮されている『SMAP×SMAP』での“公開処刑”と呼ばれたSMAPの謝罪シーンについては1ミリも触れず。
形だけ『性加害を含むいかなる人権侵害をも許さない』と言ってますが、人権を軽視していなければ起こり得ない、社員の相次ぐ重い体調不良、性加害問題の薄っぺらな検証。
これらを見れば、フジの体質がいかに異常であるか、そして今後も変わろうという考えがないかがよく分かるでしょう」（メディアコメンテーター）
何度もあった体質改善のチャンスを逃し続けてきたフジ。史上最大のチャンスを前にしてなお、従来どおりのスタンスは変わらないようだ。
（文／中野慎二郎）
～ライター略歴～
東京都中野区出身
演劇＆音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動