9月7日の1度目の会見こそ出席したものの、10月2日の会見にはパニック障害を理由に姿を見せなかった、ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の前社長で現代表取締役・藤島ジュリー景子さん。
戦後最悪の性加害問題を起こした同事務所の創業者にして元社長・ジャニー喜多川さんの姪にあたり、性加害問題を極めて大きく確かなものにしたメディアの沈黙や忖度を引き起こした張本人・メリー喜多川さんの娘だ。
ジュリーさんは2日の会見にレター(手紙)を寄せており、副社長となった井ノ原快彦さんがこれを代読。
そこには「昔からジャニーとメリーには決して逆らえず、物を言うことが一切できなかった」旨が長文で綴られていた。
しかし、18日の「週刊文春 電子版」(文藝春秋)で、自身も1975年に「ジャニーズ・ジュニア・スペシャル(JJS)」のリーダーとしてレコードデビューした元所属タレントで、その後、田原俊彦さんのチーフマネージャーとなった板野俊雄さんが実情を暴露。
ある時、衣装業者に発注していたコンサートの衣装がなかなか仕上がらず、ジュリーさんが少年隊の衣装を優先するようにと横入りしていたことが発覚。ジュリーさんに注意すると、すぐにメリーさんに告げ口され、メリーさんに怒られたという。
板野さん曰く、メリーさんは「ジュリーのわがままだけは全部丸飲み」だったとのこと。
9月7日の会見で、「メディアへの圧力・忖度は今後一切、必要ない」と表明しながら、そのわずか数日後にテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』へ、他事務所の男性アイドル出演をめぐり「今回はしょうがないですけど、これが続くようなら今後の対応を考えます」と圧力をかけたとされるジュリーさん。
そんなジュリーさんと板野さん、どちらの主張が信用に足るかは論を俟たないだろう。
(文/福田優太郎)