「西日本スポーツ」が17日、前夜に行われたパ・リーグクライマックスシリーズ1stステージ第3戦の舞台裏について《ソフトバンクCS逆転サヨナラ敗退の舞台裏、守護神オスナの「NO,thank you」 首脳陣は延長の回またぎ要請したが…》の見出しで記事を掲載。
0-0の9回裏にマウンドに上がり、二死二塁のピンチを招きながらも無失点で抑えた守護神のロベルト・オスナが、ソフトバンク首脳陣から3-0とリードして迎えた10回裏のマウンドにも上がってほしいという回跨ぎ登板の要請を断っていたと報じた。
ところが、「Full-Count」の独自取材に答える形でオスナはこのエピソードを完全否定。
要請を拒否するどころか「あれは事実ではない。誰からも『もう1回行ってくれ』という話はなかった」と、そもそも要請すら受けていない、「自分でも『もう1回あるかな』とダグアウトに残って様子を見ていた」にもかかわらずだと説明したという。
ここまで話が食い違っているとなると、ソフトバンクかオスナか、どちらかが虚偽の話をしているということになるが、世間からはソフトバンクに対する疑問の目が向けられている。
「1年契約だったオスナは、国内外の複数球団が獲得を狙っているって話がある。ソフトバンクとしては、安定した投球を見せたオスナは何が何でも囲っておきたい。間違っても、国内、特に同一リーグには移ってほしくないがために、ズブズブの関係にある西日本スポーツに『オスナの人間性に疑問符が付くような記事を書いてくれ』って依頼したってのが真相なのかも」「オスナに契約を持ちかける球団を減らすために、ソフトバンクが西スポにガセ記事書かせた可能性は十分あるな」「回跨ぎを依頼したのに断られたって話は、ソフトバンクベンチからしか出てこないはずだから、わざわざそれをスポーツ紙記者に漏らした球団関係者がいるのは間違いない」といった具合である。
中には「こうやって、機関紙化しているメディアを使って、ファンもライバルも世間も欺こうとするのは、性加害問題でひどい対応を繰り返しているジャニーズと同じ」なんて声も。
ソフトバンクは、何重にもオスナの信頼を失ったことは間違いない。余計なことをしたせいで、流出の可能性を極めて高いものにしてしまったとも言えるだろう。
(文/潮崎達至)