ジャニーズ事務所が17日より「SMILE-UP.」へと社名を変更したことに伴い、公式サイトもリニューアルされた。
ただし、各方面に十分な配慮をした仕様とは到底言えないお粗末なものである。
単に社名の部分が変わっただけで、サイトの作りはジャニーズ時代のものをそのまま転用しており、この10日間ほどの間に相次いで発表した声明もそのまま。声明には「ジャニーズ事務所」という署名が入ったまま、特に「10月17日よりSMILE-UP.へと改称」などの注釈が入っているワケでもない。
サイトのTOPには「Bringing Smiles and Sensations to Your World 笑顔と感動の輪を、世界に」とのキャッチコピーが大きく表示されており、創業者で元社長・ジャニー喜多川さんによる性加害の被害者に対する補償・救済に専念する会社としては極めて不適切と言わざるを得ない。
再発防止特別チームの調査報告・提言からは1ヶ月半以上、社名変更する方針を決定してからもほぼ1ヶ月という時間的猶予がありながら、SMILE-UP.(旧ジャニーズ)は何の準備をしていたのか。
陣頭指揮をとっていくべき東山紀之社長は、舞台出演の真っ只中。11月23日の大千秋楽を迎えるまで、まともに社長業に取り組めるはずがない。
被害者たちも、解体的出直しの行方を注視しているスポンサーたちも、こんなノロノロでグダグダな対応では、全く納得しないのではないだろうか。
(文/福田優太郎)