「週刊新潮」（新潮社）のWEBメディア「デイリー新潮」が13日、《ジャニーズ会見で「望月衣塑子記者の暴走」にヤクザまがいの怒声をあげていた“謎の男”は「産経新聞記者」だった》の見出しで記事を掲載。
2日に開かれた、創業者で元社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題をめぐる、ジャニーズ事務所の2度目の記者会見。
会見では「1社1問」「2時間制」「更問（質問の答えに対する説明要求や追加質問）禁止」など、不祥事を受けて開く場合には到底考えられないルールがいくつも設けられ、さらにはジャニーズ事務所にとって不都合な質問が出そうになると、大声で罵声を浴びせこれを妨害する行為も見受けられた。
こうした悪質なルールや妨害に敢然と立ち向かっていたのが、記事タイトルにある望月衣塑子さんら一部の記者たちだったのだが。
デイリー新潮の記事では、望月さんが不規則発言により会見を荒らしたという印象を積極的にかき消そうとはせず、罵声をあげるという問題行為があった人物が産経新聞の記者だったということは伝えながらも、この人物の氏名については触れず。
なお、ネット上ではすでに、この人物が中村雅和さんだと特定されている。
日本労働弁護団常任幹事を務める弁護士の渡辺輝人さんは、自身のX（旧Twitter）で「週刊新潮がジャニーズ事務所の機関誌化して、ダメージコントロールまでやっている。罵声を浴びせて場を荒らしていた者があぶり出されてきたので特定せざるを得なくなったら、サクラじゃないよ、本物の産経新聞の記者だよ、彼ならやりかねないよ、と切断処理。おお・・・・」と皮肉たっぷりに綴っている。
以前より、ジャニーズ事務所に極端に肩入れした記事を多く執筆していた週刊新潮だけに、こうした声が出るのも当然のことだろう。
（文／福田優太郎）