国内外に「現役最強馬」としてその名を轟かせているイクイノックス。
9月上旬には、イクイノックスの全8レースで手綱をとってきたJRAのクリストフ・ルメール騎手が「アーモンドアイのようにG1・9勝を挙げるのが目標」と語り、今秋、そして来年の活躍が大いに期待されていた。
ところが、同馬を管理するシルクレーシングのクラブ誌には、「競走馬として突き抜けた成績を上げた馬は、その先の成功を目指していかなければなりません。そのためにも、若いうちに種牡馬となり、子供たちに父を超える活躍を期待したいですよね。イクイノックスを出資された方々は、その産駒にまた夢を託して欲しいと思います」と今年限りでの引退を示唆するコメントが記されているという。
また、海外競馬に精通するレーシングジャーナリストの合田直弘さんが、海外メディアのインタビューに対し「イクイノックスは天皇賞秋、ジャパンカップを使って引退する」と答えている。
当初はジャパンカップからの始動と言われていたところから、一転して連覇が懸かる天皇賞秋から始動に変わった状況からみても、イクイノックスが残り2戦、ジャパンカップを最後に現役を退く可能性が高まっていることは確かだろう。
(文/豊田武志)