大相撲秋場所千秋楽が24日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、西大関の貴景勝が逆転で自身4度目の優勝を果たした。
勝てば史上最速となる所要18場所での優勝が懸かっていた東前頭15枚目の熱海富士は、本割で朝乃山に敗れ、優勝決定戦でも貴景勝に敗れ、初の栄冠に惜しくも届かなかった。
一方、貴景勝は本割で大栄翔との4敗対決を制すると、決定戦では2日前の一番で退けていた熱海富士を「はたき込み」であっさりと破り、優勝を手繰り寄せた。
ただ、優勝決定戦での、普段よりも仕切りに時間をかけて熱海富士を焦らし、さらには立ち合いでぶつかることなく左へと変化するという、年長者、番付上位者としてはいかがかと思われる貴景勝の取組内容には「ダサすぎ」「27歳の大関が、幕内最下位で21歳の若武者相手に随分とカッコ悪いマネをしたな」「せこすぎる」「自分はすでに3度も優勝してる立場で、年齢も番付もはるかに上なのに、熱海富士のことを正面から受け止められない貴景勝には心底がっかりした」「優勝決定戦でこんな内容しか見せられないなら、もう相撲観るのやめるわ」など、数多くの批判の声が上がっている。
(文/樋口健太郎)