「女性セブン」(小学館)の対応の遅さに顰蹙(ひんしゅく)の声が集まっている。
同誌およびWEBサイト「NEWSポストセブン」では22日、《「滝沢秀明は強制的にキスをさせる」ジャニーズ性加害問題当事者の会代表に寄せられた新たな告発》の見出しで記事を掲載。
現在はTOBEの社長となっている滝沢秀明さんが、ジャニーズ事務所でタレントとして活動していた時期に、タレント同士の揉め事などの際「仲直り」のために当事者同士でキスをさせるという行為をさせていた、中には嫌がっている者もいたのにこれを強要したという趣旨のもの。
被害を告白している当人ではなく、「そんな話を聞いたことがある」という“ジャニーズ性加害問題当事者の会”代表・平本淳也さんへの取材をもとにした記事だ。
これに対し、滝沢さんは同誌の取材に対して弁護士を通じ「事実無根かつ名誉・信用を毀損する内容であることは明らか」と主張。さらに、自身の公式X(旧Twitter)でも「あまりにも時間軸のねじれや真実では無い内容があった為、断固として否定させて頂きます」と抗議。
さらに、平本さんも当事者の会の公式サイトで「記事内容は誤解を招くもので、自身の全く意図しないことである」として、23日の午前中から繰り返し担当記者へ記事の削除を依頼していることを表明。
しかし、滝沢さん、平本さんの訴えを飲むことなく、女性セブンは24日正午時点でもなお自社メディアであるNEWSポストセブンや、ポータルサイトのYahoo!ニュースから記事を削除しないまま。
「競合となるTOBE、金銭保障の対象者で構成される当事者の会、両方の印象が悪くなって都合がいいのはジャニーズ。いつまでも取材対象者である平本氏の求めを無視し、名誉棄損を主張する滝沢さんの声も無視している女性セブンは、ジャニーズに忖度しているのは明らか」「女性セブン=小学館はジャニーズ擁護記事の温床やから、今回、記事を消さないのもそういう意図やろ」「削除にどれだけ時間をかけるつもりなんでしょうか?」といった声が上がっている。
仮に削除に応じるとしても「土日で対応ができませんでした」などの言い訳をし、滝沢さんや平本さんにイメージダウンというダメージが、より大きく長く残るようにする意図が女性セブンにはあるのではないだろうか。
(文/福田優太郎)