「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が23日、公式サイトにて同会代表・平本淳也さんの名義で「【誤解】週刊誌に掲載された滝沢秀明氏に対する疑惑報道について」との見出しで声明を発表した。
以下はその全文である。
“弊会の平本淳也(私)が受けた取材(インタビュー)が本人の意図とは全く異なる印象で掲載された週刊誌による報道について、本意ではないことにおいて強く反論させて頂きます。
同時に滝沢秀明氏におかれては大変なご迷惑とご心配をおかけしたこと、そしてファンの皆様にも不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
反論としては、まず「告発」という意図は全くございません。もちろん告発という言葉は一切使用していません。責めようという気持ちも毛頭ございません。当人が全く意図していない印象で掲載されたものでございます。これについて担当記者にも連絡致しております。
あたかも私、平本淳也が滝沢氏の疑惑をもって告発するという印象ともとれる内容に驚いてるのは当人です。改めて記事を確認し、23日(土曜)午前11時頃、担当された記者に対して「意図していない」こと、「告発」という言葉は使っていない、「責めるつもりも追及する気もない」ことを「再確認」して編集または削除を依頼致しました。
担当された記者からは、誤解を招く題名と内容に対してお詫びの言葉を頂きました。即時に編集または削除等の対応を求めて電話を切りましたが、未だに(23日18時現在)訂正はされておりません。この件について、滝沢秀明氏がX(Twitter)にて反論されているのを知り、再度記者に連絡させて頂き改めて削除をお願い致しました。平本淳也と弁護士からも連絡しております。
記者に悪意があったとは思っておりませんが、信用してお話させて頂いた主な部分は「過去に、そういった話を聞いたことがある」、「ブログなどで、そのような内容で送られてきたことがある」ことについては回答は致しましたが、それをもって中傷しておりませんし、ましてやただ聞いた話で告発するなどありえません。
テレビやネットでもそういった話はよく目にしてましたので一視聴者としての意見では述べさせて頂いてますが、それを加害なる問題として掲げたこともなく、微塵にも思っておりません。もちろん弊会の活動の主旨としている問題についても、その責任を追及しておりませんし、これまで口にしたこともございません。古巣に対してどのように感じていらっしゃるか聞いてみたいとは申しましたが、それに留めています。
インタビューでは逆にリスペクトしていることも多く語らせて頂きました。今となっては良いのか悪いのか判断に困りますが、ジャニーズが作ったエンターテイメントの「良い部分」(誤解なきよう)として、これを成して繋げて行けるのは滝沢秀明氏か堂本光一氏しかいないだろうという話もさせて頂きました。彼らのパフォーマンスは多くの方を魅了して感動を与えてきた事実がございます。
舞台上の彼らも然り、舞台裏でも彼らの事を悪く言う者など私の周りには存在していません。真のエンターテイナーであると以前より発言してきております。滝沢秀明氏におかれましてはTOBEのご活躍でも知り得る限り、ジャニーズからの移籍者が多い事でも慕われる存在なのだと理解しております。
そういった思いもあるがゆえ、記事が誤解であったとしても酷く傷つけられるものだと感じております。全く意図していないこと、告発など全く思いもしていないこと、これについて誤解を招くような取材の結果を生んでしまったことを深くお詫び申し上げます。
またお話させて頂いた記者は理解を示してくれているようにも感じており、削除等の対応を信じて、引き続き要求して参ります。連絡は当人と弁護士からも迅速なる対応を求めて行っております。
この度は、滝沢秀明氏ご本人と関係者様に大変なご迷惑とご心配をおかけしたこと、そしてファンの皆様にも非常なる不快な思いをさせてしまったことを改めて深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません”
平本氏が取材を受けたのは「女性セブン」(小学館)で、22日に同誌および同誌のWEBサイト「NEWSポストセブン」で、《「滝沢秀明は強制的にキスをさせる」ジャニーズ性加害問題当事者の会代表に寄せられた新たな告発》の見出しで記事化された。
これを受け、滝沢さんは自身の公式X(旧Twitter)にて以下のように抗議していた。
“この度「女性セブン」「NEWSポストセブン」により許されない記事が出ました。
今までは報道に関して、表現の自由や報道の自由を尊重し、反論する事は無かったです。しかし今回の記事はあまりにも時間軸のねじれや真実では無い内容があった為、断固として否定させて頂きます。
この様な記事でも信じてしまう人、誤解を招く人もいます。子供達が見ているネット社会の時代に、教育にも良く無いですし、やって良い事の度が過ぎていると思います。事実と異なる内容を報道する事はやってはいけない事ですし、大人として恥ずかしいと思います。
今後、事実と異なる内容の掲載はやめて頂きたいです。これがアーティストに関する事柄であれば徹底的に反論、対応いたしますが、僕個人の事なのでSNSで思いを綴らせて頂くまでとします。不快に感じた皆さん、申し訳ございません。こうした事実と異なる内容の掲載は暴力と同じだと思います”
平本さんは23日の午前中から、女性セブンの担当者に記事の削除・訂正を求め、同日の18時にも再び削除要求をしているようだが、同日の21時を過ぎた現在も当該記事はNEWSポストセブンおよびYahoo!ニュースなどから削除されていない。
WEB記事の削除など、編集権限のある者が操作をすれば、ものの数分で完了するものだけに、小学館がどのような意図をもって削除に応じずにいるのか甚だ疑問である。
(文/福田優太郎)